褐色脂肪細胞って何?騙される人続出!?
テレビや雑誌で取り上げられた褐色脂肪細胞ダイエット。「肩甲骨を動かせば体脂肪が燃えて痩せられる!」とかなんとか。ダイエットは食事制限、運動など様々ありますが、肩甲骨の運動で痩せられたら誰しもが嬉しいはずです。今回はそのメカニズムや真相について分かりやすく説明します。
褐色脂肪細胞ダイエットとは
肩甲骨の周りに多く存在している褐色脂肪細胞ですが、肩甲骨を動かしたり冷やしたりすることで褐色脂肪細胞が活性化され、中性脂肪である白色脂肪細胞を燃やしてエネルギーを産生してくれる。というメカニズムとなっています。中性脂肪が燃えるというのは脂肪が燃焼されるということなので痩せますよ。これが褐色脂肪細胞ダイエットになっております。ダイエットに対して過酷なイメージがあるだけに、このダイエット法の手軽さから多くの人の関心を集めました。しかし、褐色脂肪細胞ダイエットには知られていない側面もあるため注意が必要です。
褐色脂肪細胞の正しい知識
褐色脂肪細胞は肩甲骨周りに多く存在しており、中性脂肪である白色脂肪細胞を燃やしてエネルギーを産生してくれるのは本当のようです。これを聞く限り褐色脂肪細胞を動かすとダイエットに効果があるように感じられますが、褐色脂肪細胞を動かしたり、冷やしたりしても褐色脂肪細胞は活性化しないようです。したがって、世で言う褐色脂肪細胞ダイエットは理論上正しくはあるが、褐色脂肪細胞が簡単には活性化しないため、痩せる効果はないということになります。
褐色脂肪細胞の減少
褐色脂肪細胞は赤ちゃんが最も多く保有しているようです。赤ちゃんはお母さんのお腹の中で、常に体温が高い環境で成長していきますが、産まれると外気温に晒されます。産まれて間もない頃は体温調整がまだ上手くできないため、褐色脂肪細胞がエネルギーを産生して熱を生み出し体温を維持するのです。そして、歳を重ねるにつれて褐色脂肪細胞は減少していきます。また男性は女性に比べると少ないです。褐色脂肪細胞ダイエットはこの点においても効果が期待できるダイエット法ではないといえます。
3行まとめ
褐色脂肪細胞は動かしても活性化しない
褐色脂肪細胞は普通に冷やしても活性化しない
褐色脂肪細胞ダイエットは期待できる効果は得られない